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2002年11月25日 ◆ 「定石」 −講義−

講義は「定石」。

囲碁の世界には、「定石を覚えて二目、弱くなり」なんて言葉があるらしい。

「定石」とは、これまでの囲碁の歴史の中から、「双方ともにこの通りに打てば基本的に互角の展開になる」ということを示す序盤の手筋のこと。よく勘違いしている人がいるが、「序盤は必ずこう打つ」というモノとはちょっと違う。同じような位置にても定石の数は無数(無数、ではなかろうが、非常に多くある)にあり、中盤戦への狙いを持って、いかなる定石を採用するか、あるいは定石の途中で手を抜くか、さらには定石からどのように変化させながら手を進めていくかということを考えなければならない。

すなわち、「序盤の打ち方は決まっているので面白くない」というように思い込んでいる人。それは間違いだ。

で、定石を覚えて弱くなるように思えるのはなぜか。それはつまり、相手に定石から外れた手筋を打たれると、それにうまく応じることができないということが大きい。先にも書いたように、定石とは基本的に黒も白も互角の展開になるための手筋。その筋を外れれば基本的に外した側が不利になるべき。しかし素人碁では応手を間違えてしまい、定石を外した側が圧倒的に有利になることも多い(俗に言う無理手)。

このような失敗をなくすためには、定石における石の「」のみを覚えるのではなく、それぞれの石の「働き」を理解する必要がある。そして相手が「無理手」を打ってきたときには、自分の石と相手の石の「働き方」を判断し、正しい応手を打つ。

ま、こんなことは言うはやさしいが実戦は難しい。私にはそんなことは一切できない。お互いに定石を外し、外した中で有利にも不利にもならず、なんとなくゲームが展開する。経験を積めば定石外しを咎めることができるようになるんだろう。

対局。

今日は対局の話はあまり書きたくない。初めて対戦する女性が相手だったのだけれど、序盤戦はこちらが圧倒していた。相手の方は結構無駄な手が多く、それで気を抜いてしまった。これは失礼なことだし、それによって結果も悪くなる。結局は隅の大石に対する相手の攻撃を許してしまい、大石を取られた。自分も下手なくせに、相手のレベルを勝手に判断するなどとおこがましいことをしてしまった当然の結果だっただろう。


弟子。今日は弟子の対局は見ていない。最近少し進歩した私に四子局でも惨敗するようになってしまい、やや落ち込んでいる様子。布石(めいたもの)を交換してからの打ち方がよくわからないとも言っていた。ふむ。でもそれはみんなが通る道。

最初は全体のバランスだとか連携など考えずに「ここを守る」「ここを攻める」と、局面的なことを考えて打っていれば良いのだと思う。そのうちに盤面全体のバランス感覚が身に付いてくる。頑張れよ>弟子。

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