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2002年11月11日 ◆ 「1週間で8目」 −講義−

「私のことばかりじゃなくて、自分のこと書けばいーじゃないですか」と、弟子に言われた。

しょうがないじゃないか。師匠はあまりの不調で自分のことを書く気力がまったくなかったのだ。しかし。これはもう声を大にして言って良いだろう。「復活」だ。

「ハッピーマンデー」の講座での先週の講義内容は「大場」。それがきっかけになったような気がする。

最初、私は「模様」に打ち込まれることすら耐えられない感じだった。模様に打ち込まれてしまうとそのままずるずると大敗を喫した。そこから、やや石を固めて打つようになってしまった。そして「」にする予定で囲い始めたところは、たとえ1目といえども相手には与えないという打ち方をしていた。

こんな打ち方をしていて上手に勝てるわけもない。私は敗因がつかめず「戦い方」が悪いのかと、戦い方の本を何冊も読んでみた。しかし出題される手筋の問題には結構良い感じで正解が出せる。ひとつの局面の中での問題ではなく、もっと全体的な問題のようだと自己分析した。

しかし。この自己分析が即座に「大場」の考え方とリンクしたわけじゃない。「全体的な問題」とはすなわち、碁を打つのに向いているかどうかという問題なのではないかと考え、碁を完全に諦めようかとも思った。しかし囲碁番組を見るのは面白いし、碁もまだまだ奥が深そう。やめてしまうのはもったいないことだとも考えていた。

そうしてモンモンとしているうちに、先週の授業に出会ったわけだ。

「模様は言うに及ばず、地にする予定で囲い始めたところで二、三目失うことはぜんぜんたいしたことじゃない」。「大場」と呼ばれる場所に先着すれば、1手で十目程度の地を自分のものとすることができる

もちろん、地にする予定で囲い始めたところを、完全に殺されてしまっては元も子もない(大場より急場)。しかし生きが確定したならば、次の場所に手を進めるべきだったんだ。

このことを、本当に心の底から理解した。そのことに気付くまで40目差で負けることもあったコンピュータゲームで、たいてい40目程度の差で勝利するようになった。差し引き80目、地を囲えるようになったわけだ。置き碁に換算すれば8目の成長。今回の成長は確かな手ごたえを感じる成長だと思っている(そんなことを言いつつまた不調になったらどうしよう…)。

ちなみに。昨日の講義の後の対戦は、私が二子置かせてもらって強い人との対戦。相手のミスもあったが持碁(引き分け)に持ち込むことができた。自分で感じている「手ごたえ」がまやかしでないことを感じた一局だった。弟子も十九路で大勝したとのこと。最近の私の復活のせいで、一緒に打つときは大負けを食らわされている弟子。しかし君の実力も間違いなく上がっているのだ>弟子。

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