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2002年10月14日 ◆ 「9歳に連敗」 −講義−

祝日にも関わらずハッピー・マンデー。本日の講義は石の「アテ」方。初心者向けの問題と、それからちょっと難しめの問題。こういう問題というのは、最初は全くわからない。次に「問題」として出されれば分かるようになってくるけれど、実戦で見極められるようになるまでは長い時間がかかる。残念ながら私も数多くの見落とし・筋間違いを犯し続けている。

で、講義の後は対局。私の対局話の前に弟子の対局。あまり観ることはできなかったのだが、今日は2連勝(十三路盤)だったとのこと。2局目の終わり間近を観たけれど、どうも相手の死に石を生きていると勘違いしている様子。打ち筋によっては、相手に生きられるのみならず、自分の石も大量に死んでしまうところ。どう打つのかじっと見守る。

弟子の三々入りただ、戦いはそこで展開されることはなく、相手の地の中の三々に入り込んでいった。三々に目をつけるくらいの実力にはなったのだなぁ…(私は1ヶ月かかった(苦笑))。

右図、弟子は白番。三々に入った白を活かすのが嫌で黒が切ってきた。しかし、相手の石のない場所での三々入りは「必ず」生きることができる(手筋に間違えがなければ)。切るのは無謀だった。

で、右図まで、一応弟子の打ち筋に間違いはない。しかしここで弟子は黒石を取ってしまった。ここの黒石はもう百パーセント死に。白は黒を取るのではなく、右から2列目、下から3行目あたりの場所に石を置いて、二眼を作りにいくべきだった。おかげで白は死ぬ形となってしまったが、なんとか相手のミスで二眼作ることができて生き。

この「百パーセント死んでいる」をマスターするのにも少々時間がかかると思うが、良い勉強になる碁だったのではないだろうか。そもそも三々に生きる道があると判断できる時点で同時期の私より上だ。「無駄な手」を打たず、他に回ることができるようになれば棋力は大きく伸びる(まぁ、それが難しいのだが)。

尚、相手の死に石を生きていると勘違いしていた件だが、ちょうど三々の争いが終わる頃に先生がやってきて、「あぁ、そこで終局ですね。その石、生きられなかったのは痛かったですね」とおっしゃった。この言葉で弟子の大怪我は未然に防止された。下手な手を打って自分の石を取られなくて良かったな>弟子。


さて、私の対局。9歳で棋歴一年の子供との対局。互い先(ハンディなし)で打ったが、1局目は惨敗。彼の打つ速度と見掛けの幼さにおろおろしてしまった(いや、言い訳じゃなくて…)。

二局目がほぼ双方の実力が出ただろうか。9歳の子の16目半勝ち(コミ5目半)。二局目はわりに良い感じに打てて、結構大きな地を囲えた。しかしそれで満足してしまって、相手が自陣に入ってくることを想定していなかった。そこであらされての敗北。うん、良い勉強になった(いや、負け惜しみじゃなくて…)。

それにしても。自分の四分の一の年齢の子に負けるのは面白い。もともと英国の「クラブ」システム(ラグビーやサッカーなどの)にあこがれる私。子供と大人が交じり合い、競技の力のみならず、いろんな面で相手に自分を認めてもらうというのは教育的見地(くさいかな)からも好ましいと思うのだ。

今日対局した子は、勝って驕らず対局相手を認める目を持つ良い子だった。そういう子を見ると嬉しくなる。


尚、ハッピーマンデーの後、会社に戻って弟子と一局。弟子は今日二連勝で私は二連敗。バランスを取っておかないと馬鹿にされるかと思ったので、「ハメ手」も使って徹底的にやっつけた(笑)。弟子よ、師に対する尊敬を忘れるでないぞ。

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