この HOWTO では、Windows で GnuPG を使うための方法を取り扱います。
GnuPGと言うのは、「非対称暗号方式で文章を暗号・復号化する事が出来、さらに、電子署名をする事が出来るツール」の事です。同様の機能を持つソフトウェアに
PGP がありますが、こちらは RSA という暗号化方式を採用しているため、利用するには使用料がかかります。
GnuPG は GNU Public Licence (GPL) に準拠しており、GPL に従う限り無償で利用することができます。
・ GnuPG のサイト
・ GNU
プロジェクトとフリーソフトウェア財団 のページ
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■ GnuPG でできること
GnuPG や PGP では、大きく分けて「電子署名」と「暗号化」を行うことができます。主に電子的な手段(簡単に言ってしまえば電子メール等)でデータ/メールをやり取りする際の本人確認/プライバシー及び秘密保護のために使われるものです。
・前提
意識したことのない人もいらっしゃるでしょうが、電子メールというのは通信途中で「傍受」される可能性のあるものです。一見すると電子メールは送信者と受信者の間であたかもポイント・トゥ・ポイントで通信が行われているように見えます。
しかし通信の途中ではインターネットという「パブリック」な空間を流れてきますので、基本的に通信の秘密は保護されません。また途中で本文の内容が改竄されてしまう可能性もあります。
また、知識と環境さえあれば、どのようなメールアドレスからでもメールを送信することができます。たとえば私が
woz@apple.com というメールアドレスからメールを出すことも可能なのです。
つまり、電子メールとは、
という点において、まったく信頼できない通信手段なのです。
・対応
メール送信者が、メールの本文に電子署名を付していれば、受け取った人は「間違いなく意図する相手から届いたメールである」ことを知ることができます。また、メッセージが途中で改竄されていないことも確認できます。
この場合受取側は電子署名を確認する方法を持っていなくても、通常の電子メールとしてのコミュニケートは行えます。
電子署名付メールメッセージは、たとえば次のようになります。
-----BEGIN PGP SIGNED MESSAGE-----
Hash: SHA1
署名のテストです。
_______________________________________________________________________
What are we waiting for ... ? That is ... i.e., id-est.
http://www.id-est.net/
from someone@id-est.net
-----BEGIN PGP SIGNATURE-----
Version: GnuPG v1.0.6 (MingW32) - WinPT 0.4.0
Comment: For info see http://www.gnupg.org
iD8DBQE7xPBYS28mP++czAkRAjhIAJ4827vSq3WRL/Bfpd2EnP2n4LIXjQCeKU7h
N6mJK8o42VAFMMCk18Ws4Ko=
=UcX9
-----END PGP SIGNATURE-----
|
メール送信者がメールを暗号化して送ってきた場合、メッセージが他の人に見られる可能性もなくなります。
この場合は受信者の側も暗号化されたメッセージを複合化する手段を持っている必要があります。暗号化されたメッセージはたとえば次のようになります。
-----BEGIN PGP MESSAGE-----
Version: GnuPG v1.0.6 (MingW32) - WinPT 0.4.0
Comment: For info see http://www.gnupg.org
hQEOA68M6hS31pGEEAP+L/ReVKc6ATOD2gJfz97vT5xQQ1VuEP0q7sE7/TFY/oj+
WZBZ69jQNu0Rq6iddWJeOy/Bga2JqetPSdWfrHmp8JvaoDOytkhmRvZo6ayYSMRA
vPVbJOzuwwKXDv4sfYqK0OhM2DT+6/Zj9fFJ+6TxavvjAkIhiUFN87MpdivaHy8D
/2+frsEQpTSQv/dNpWBHBAHJiAk0wKE99P/iJ0RlrrlaliSUyRyID6LhDH+uH+Ob
L5WpPVI2TWg73FCSmYW5Nc5teKt9RDcKMqVe/pQreVggf/z4pPcMzZs9vqvVwGHe
KiDnPcj74XbCstvQ4Fnt71w/vJlUDuVKoOQYIkMJrrvP0sA5AbjMZkAav/qeTE4u
TeaEsJkw+ZbPMt6Dj49GJyLmchhzc2DKutRlTTz4oWzdGCxuMqDu4GBavgGtogqn
MfFq1dXPHhniCJCNSvu7NqW4qriFq+SlHxnb/n2JIOvYrr9RqV//amSn/gh5iQkR
O+lZjbRNrdsn7URxxAVCbmqDW8ROPxfK4RjlImEDC3//E/g4t/D0MMax3m6pIEfK
/oAnOUNuURYFtzEaXA3gF1Rw0GYxj6GeOBg+kYrrVa4gAxtcxCW61VtZhk7efwAh
ChSo15eNpT8Xq3OL935+1GJ6VtwEB890pSWvcLIJNFyPBkqmUGLzLYVhUl4p
=+zcG
-----END PGP MESSAGE-----
|
何が書かれているのかまったくわかりませんが、これは日本語で書いたメールメッセージを暗号化したものです。
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■ なぜ GnuPG を選択するのか
GnuPG が絶対のブランドだからです。
これは半分冗談ですが、かなり本気です。GNU は世界中の人に支えられる団体です。ぜひとも GNU のことを調べ、その信頼性を自身で確認してください(GNU
のサイトをご覧下さい)。
企業として電子メールの安全性のために電子署名/暗号化を採用するのであれば、もうひとつ大きな理由があります。それは
GnuPG が無償で提供されているということです(先の GNU の GPL を読んでください)。
GnuPG と同様の機能を持つものに、PGP がありますが、PGP は商用利用する場合は有償となります。無償版を使っている場合、暗号化ないし電子署名を行うと「非商用利用版です」というメッセージが記されます。これを商用で利用することは避けなければなりません。
確かに GnuPG の操作は PGP と比較して洗練されていないところがあります。GnuPG を利用するのか、PGP
を利用するのか、あるいは他のツールを利用するのか。これは利用者のバランス感覚で選択すべきでしょう。
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